最終更新日 2024年11月20日
音楽大学と一言で言っても、分野は幅広く、ピアノやその他弦楽器や吹奏楽器、声楽や作曲等のコースに分かれます。
どの分野でどのような知識や技術が必要なのか、調べずに合格してしまうパターンは案外多いものです。
演奏家を目指すのか、教育者を目指すのかによっても変わりますが、音楽大学に入学する上で知っておいて欲しい点を挙げていきます。
まず、入試に向けて最低限の音楽用語は頭に入れておきましょう。
推薦入試であれば、楽語の試験の無い場合もありますが、それでも必ず勉強して下さい。
楽語の意味を理解せずに自己流で演奏していては、作曲者の意図するものを無視している事になります。
そうした演奏は聴衆に訴えかけるものが何も無く、結果的に音楽大学に入学しても、試験で高得点は望めません。
もちろんテクニックも大切ですが、細かい所に気を配った演奏が求められます。
また、入試に必要な勉強は、1声〜4声までの聴音です。
ほとんどの音楽大学で求められる最低限の音感です。
こればかりは訓練を繰り返すしかありませんが、慣れてくるとコツが掴めるため、早い段階から身に付けておくと有利です。
そして、入学後の授業や勉強、ここで進路が変わっていくと言えます。
ただ単に授業で習う事だけを覚え、試験曲を普通に弾くだけでは、少なくとも演奏家になる事は難しいです。
どの楽器においても作曲家の意図やその背景を知った上で、自分の個性も表れている演奏を追求しなければいけません。
それは、学校の授業やレッスンで身に付くものではありません。
時間を見付けて、参考になる文献を探し、自分で知識を身に付ける必要があります。
できれば、図書館だけでなく、自分の手元にも音楽書を置いておくと便利です。
知識を踏まえた上で、楽曲の分析をし、そこからやっと自分らしい演奏を見い出していきます。
難しく感じますが、ある程度の覚悟を持って大学に入学した方ならば、苦にならずに勉強に励む事が可能です。
最後に、芸術系の大学は、とても強い精神力が必要である事を頭に入れておいて下さい。
演奏は、アンサンブル等複数で行う場合もありますが、基本的には孤独との戦いです。
練習に対する集中力、1人での戦いに心が折れそうになる事があっても、自分に負けずに目標に向かって地道な努力を続ける事。
この点が、1番大変なところです。
音楽の世界は、表向きは華やかに見えますが、在学中からの強い意志がなければ、なかなかトップに立つ事はできません。
音楽大学は、入学してからの自分次第でどんな未来が待っているか分からない、だからこそ人一倍努力もでき、成長できる場であるといえます。
最終更新日:2016年10月7日