最終更新日 2024年11月20日
埼玉県の県庁所在地でもある「さいたま市」は、2001年5月1日に、大宮市・浦和市・与野市の3市が合併したことにより誕生した政令指定都市で、更に2005年4月1日に岩槻市も編入して現在の市域となりました。
総面積は217.43平方キロメートル、総人口はおよそ132万人で、奈良県や青森県とほぼ同じくらいの人口を有しています。
鉄道は東北・上越新幹線を始めとしたJR各線と私鉄線の合わせて11路線が乗り入れており、古くは中山道の宿場町として発達してきた歴史から、現在の国道17号と東京環状道路の国道16号の他、首都高速道路と東北自動車道、東京外環自動車道が通っているなど、関東エリアにおける交通の要衝地となっています。
https://www.kaigo-110.biz/onlinemuseum.html
「ダさいたま」という自虐ネタについて
そんなさいたま市ですが、自虐ネタとして「ダさいたま」と言われていることはご存知の通りです。
もちろん埼玉県には多くの市町村がありますが、市名に「さいたま」の文字が付いてしまったために「ダさいたま」代表の印象が強くなってしまいました。
しかし決してダさいなどということはなく、さいたま市には多くの魅力があります。
都心から30分程度とアクセスに優れ、多くの名門校を擁する文教都市の「浦和区」や、百貨店や専門店が集結しているなど埼玉県最大のショッピングタウンとして多くの人々が訪れる「大宮区」、岩槻藩の城下町として栄えて現在では人形の街で広く知られる「岩槻区」など、エリアごとに魅力的なさまざまな顔を持っているのです。
そして、1908年に当時の埼玉師範学校(現在の埼玉大学)に「蹴球部」が創設されたことから、静岡県・広島県と並びサッカーの街としても有名でJリーグ2チームのホームタウンでもあります。
サッカー専用のスタジアムでサッカー日本代表の試合も多く開催される「埼玉スタジアム2002」や、大宮区の大宮公園内にある日本初のサッカー専用球技場などもあるなどスポーツも非常に盛んです。
さいたまスーパーアリーナ
一方、アートやカルチャーの面から見ると、「さいたまスーパーアリーナ」があることから多くのイベントが開催されています。
中央区にある多目的アリーナで、国内のアーティストはもちろん海外の大物ミュージシャンなどが来日した際には必ずといっていいほどコンサート会場として使用されている他、テレビ番組の収録・講演会・見本市の会場などさまざまな用途に対応できるように、最大37000席を有する国内最大級のアリーナとなっています。
しかし外国人ミュージシャンのコンサートの場合、彼らは必ず「サンキュー!トーキョー!」と叫ぶので、市民は「ここはさいたま市なんだけど」と複雑な思いを抱いているそうです。
鉄道博物館
さいたま市には観光スポットも数多くありますが、その代表といえば大宮区にある「鉄道博物館」ではないでしょうか。
JR東日本の創立20周年記念事業のメインプロジェクトで2007年に開館した鉄道博物館は、鉄道の原理や仕組み、最新の鉄道技術などを実際に体感できることが特徴で、鉄道システムの変遷や本物の車両などの実物展示を中心に産業史として後悔することをコンセプトとしています。
館内は「エントランスゾーン」「ヒストリーゾーン」「コレクションゾーン」「ラーニングゾーン」「パークゾーン」「てっぱくひろば」「ノースウィング」の7つのエリアで構成され、実際にシミュレーションで運転体験ができたり、ミニ列車に乗ったりすることができます。
館内の目玉はヒストリーゾーンに展示されている「C57形式蒸気機関車」で、毎日12時と15時に転車台が回転し迫力ある汽笛を鳴らすことです。
鉄道博物館にやってきた経緯や蒸気機関車の仕組みや魅力をスタッフが説明してくれるので、貴婦人をみるために訪れる人も少なくありません。
他にも鉄道開業当時の蒸気機関車や実際に運行していた懐かしい車両なども数多く展示されており、レストランも実際の車両を使っているなど鉄道ファンでなくても大人から子供まで一日中楽しめる施設となっています。
大宮公園
また、1885年に埼玉県初の県営公園として誕生した「大宮公園」も人気観光スポットのひとつです。
園内にはおよそ1200本もある桜が植えられており、花見のシーズンには大勢の花見客が訪れます。
また、樹齢100年を超える赤松がそびえ立つ赤松林や、新緑や紅葉が美しい木々が数多くあるなど季節を問わず楽しむことができます。
小動物園や児童遊園地なども園内にあるので、休日には多くの家族連れが訪れる埼玉県で一番利用の多い公園として親しまれています。
他にも世界初の公営盆栽美術館や与野公園、別所沼公園など首都圏に限りなく近いながら自然が大変豊で、日本一の教育都市を目指し小中一貫教育の実施や心のサポート推進事業などさまざまな方面から教育レベルの向上を図っている市でもあります。
まとめ
都市機能の充実度は全国でも屈指のレベルにあり、子育てしやすい街でもあるさいたま市に是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
出典元:田村亮介の忘備録~さいたま市から発信する日常のあれこれ~