美容・健康

エステ好きライターが教える「また行きたい」と思わせるサロンの共通点

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最終更新日 2024年12月23日

私は30年以上にわたり、美容業界で記者やライターとして活動してきました。

その間、数え切れないほどのエステサロンを取材し、施術を体験させていただきました。

実は、「また行きたい」と心から思えるサロンには、ある共通点があることに気づいたのです。

今回は、長年の取材経験から見えてきた、本当に魅力的なサロンの特徴についてお話ししていきましょう。

業界の裏側を知るライターだからこそ見えてくる、サロン選びの新たな視点が見つかるはずです。

"また行きたい"と思わせるサロンの要素

心に残るホスピタリティ

私が取材で訪れた数多くのサロンの中で、特に印象に残っているのは、スタッフの何気ない気遣いなのです。

例えば、施術後のお茶を出すタイミング。

慌ただしく差し出すのではなく、お客様の呼吸が落ち着くのを待ってから、さりげなく差し出すサロン。

そんな繊細な配慮が、実は大きな違いを生むのです。

「お客様の心と体のリズムに寄り添う」。

この言葉を体現できているサロンには、自然と足が向いてしまいますね。

居心地を高める空間づくり

【快適な空間の3要素】
     ↓
┌─────────┐
│温度と湿度│
└────┬────┘
     ↓
┌─────────┐
│照明の明暗│
└────┬────┘
     ↓
┌─────────┐
│ 香りと音 │
└─────────┘

サロンの空間づくりで重要なのは、これら3つの要素のバランスです。

特に印象深かったのは、ある老舗サロンでの体験。

施術室に入った瞬間、柔らかな間接照明と、控えめに香るラベンダーの香り。

そして、耳元でさざ波のように響く環境音楽。

これらが絶妙なバランスで調和していたのです。

実は、多くのお客様は意識していなくても、こうした空間づくりに大きく影響されているんですよ。

ベテランライターが見極める信頼感

技術力を裏付けるストーリーの大切さ

私がサロン取材で必ず注目するのが、スタッフの経験とその背景にあるストーリーです。

「なぜその技術を選んだのか」
「どのような想いでお客様と向き合っているのか」

こうした話を聞かせていただくと、その技術への信頼感が自然と深まっていきます。

例えば、あるサロンのベテランエステティシャンは、こんな言葉を残してくれました。

「技術は日々進化していきます。でも、お客様の肌に触れる指先の温もりは、20年間変わっていません」

この言葉に、私は深く感銘を受けました。

丁寧なカウンセリングが生む安心感

信頼できるサロンには、必ず「聴く力」があります。

カウンセリングの質は、実はサロンの本質を映し出す鏡なのです。

特に印象的だったのは、こんな場面。

初めて訪れた高級サロンで、カウンセラーがノートを取る姿。

「このノートは、次回以降のご来店時に、お客様の変化を一緒に確認させていただくためのものなんです」

その言葉に、長期的な視点でお客様と向き合う姿勢を感じました。

実例紹介:多様なサロンが持つ個性

たかの友梨:老舗サロンが築き上げた信頼の秘密

たかの友梨ビューティクリニックは、私が20代の頃から取材を重ねてきたサロンの一つです。

40年以上の歴史を持つ老舗でありながら、常に新しい技術を取り入れ続けている。

その姿勢は、業界人である私から見ても、とても印象的です。

特に注目したいのは、スタッフ教育の徹底ぶり。

たかの友梨の社員が受ける充実した研修システムは、業界内でも高い評価を受けています。

新人からベテランまで、技術の標準化と個々の技術向上の両立を図る。

この地道な取り組みが、長年の信頼を築いてきた秘訣なのでしょう。

独自メニューと最新技術の魅力

最近の取材で特に目を引いたのは、独自の技術開発に力を入れるサロンの存在です。

伝統的な手技と最新機器を組み合わせた独自メニュー。

一見、相反するように思えるこの2つの要素。

しかし、これを見事に融合させているサロンこそ、リピート率の高いサロンなのです。

実は、多くのお客様が求めているのは、"効果"と"癒し"のバランス。

この2つを両立できるサロンには、自然と人が集まってくるんですよ。

癒しを深める+αの工夫

五感に響くアロマと音の演出


💡 プロの視点

長年のサロン取材を通じて気づいたのは、五感への働きかけの重要性。

視覚、聴覚、嗅覚、触覚、そして味覚まで。

それぞれの感覚に対する細やかな配慮が、深い癒しを生み出すのです。

例えば、施術中に流れる音楽。

単なるBGMではなく、施術の流れに合わせて、テンポやボリュームが微妙に変化している。

そんな細かな工夫が、実は大きな違いを生むんです。

アフターケアとホームケアの充実

最後に、私が特に重視しているのが、アフターケアの質です。

施術後の丁寧な説明。
家での過ごし方のアドバイス。
次回までのホームケア方法。

これらの情報提供が、実は「また来たい」という気持ちを強める重要な要素なのです。

印象的だったエピソードをご紹介しましょう。

あるサロンでは、お客様一人ひとりの肌状態や生活習慣に合わせて、手書きのホームケアノートを作成していました。

そこには、その日の施術内容や、季節に合わせたスキンケアのポイントが記されていたのです。

まとめ

30年以上のキャリアを通じて、私が見てきた「また行きたい」サロンの共通点。

それは、技術力ホスピタリティ、そして信頼関係の3つが見事に調和していることでした。

サロン選びに正解はありません。

でも、この記事でお伝えした視点を参考に、ご自身にぴったりのサロンを見つけていただければ嬉しく思います。

そして何より、エステサロンでの時間が、あなたにとって特別な癒しのひとときとなることを願っています。


著者より

佐々木由美
美容業界で30年以上のキャリアを持つフリーランスライター。
美容専門誌の編集長を経て、現在はエステサロンや美容関連の取材・執筆活動を行う。
温泉巡りとアロマテラピーが趣味。